ゴーゴーバランスを生かしたい
どうも、どうもくんです。
先日はゴーゴーバランスの販促解説記事を投稿してきました。
しかし、すべてのインデックス投資家がこの商品を「良い」と言うわけではないでしょう。
その理由は先物と言う比較的不透明な仕組みを利用しているところももちろんありますが、その資産配分も気に入らない人がいるのではないでしょうか。
ゴーゴーバランスを1倍バランスに換算するとおおよそ全体の73%を債券が占めることになります。
…多すぎじゃね?
いやまあ、株式やREITのリスクと釣り合うように、5.5倍のレバレッジをかけるとなるとこれぐらい必要らしいですが、一見すると多すぎる。
さらに言えばレバレッジが5.5倍である必要はないわけです。2倍ぐらいが一番落ち着くという人もいるかと思います。
では、ゴーゴーバランスへの投資をあきらめるのか?
それはもったいないと思います。ゴーゴーバランスを含め、レバレッジ活用投信は「レバレッジをかけた運用をしている」という他のインデックスファンドにはない特徴を持っています。
その活用法を考えていきましょう。
レバレッジは拡大バランス型ポートフォリオの原液となる
フツーにインデックスファンドだけでポートフォリオを組んでいればレバレッジをかけるという選択肢はまず現れないでしょう。
あるとき、株式への集中投資へ疑問を持ち、債券や金などのアセットを持ちたいと考えたとします。
債券や金は、長期的に見れば株式のリターンに劣るとされるものです。しかし、今後の株式一人負けの展開も捨てきれないということで、分散投資をします。
しかし、リターンは残念ながら劣ってしまいます。得られたのはポートフォリオの安定感だけ。
自分のリスク許容度は十分に高いはずなのに、それを持て余す運用になってしまったわけです。
そこで登場させたいのがレバレッジ活用投信です。
頭の悪い説明をすると、レバレッジ2倍なら、リスク、リターンはいずれも約2倍になります。
ゴーゴーバランスは5.5倍のレバレッジですが、投資額を半分にして残りを現金として持てばざっくり2.75倍のレバレッジとして運用することができます。現金を現物資産に置き換えれば、さらなる倍率調整が可能です。
この調整によって理想とするアセットの割合を実現しながら、リスクを自分の許容するレベルまで上げ、最大のリターンを得ることができると私は考えます。
つまりは、自分の理想形にレバレッジをかけることができる原液というわけです。
僕の考えたさいきょーのポートフォリオ
具体的にどういう風に組めばいいのって話ですが、そんなもの人によってリスク許容度が全然違うので、ご自身で組むことが前提になります。
とは言えそれで結論づけてしまってはお話にならないので、私が提唱していて実際に似たようなポートフォリオで運用しているものを紹介したいと思います。
何で“似たようなもの”かと言うと、こいつのマイナーチェンジをやり過ぎた故にリバランスが追いついていないからです()
参考にするかは、ちゃんと読んで上で自己責任でお願いしますね。
というわけで、提唱するポートフォリオを考える上での根拠を書いていきます。
オールウェザーポートフォリオ
オールウェザーポートフォリオは、レイ・ダリオ氏が本の中で推奨しているとされるポートフォリオです。(実物を読んだこと無い)
どんな経済状況でも安定したリターンをもたらすような「全天候型」をコンセプトに作られています。
レバレッジをかける上で気にしたいのが、瞬間的な暴落に対する耐性です。単純にレバレッジ5倍なら、普通の割合で20%の下落があると資産が消し飛んでしまいます。
市場の気まぐれは誰にも予測できませんから、レバレッジをかけるなら安定した構成を心がけるのが無難でしょう。(まあ、オールウェザーが今回の暴落でどういう動きをしたかは…)
オールウェザーの投資割合は次の通りみたいです。
株式:30% (米国株式のみ?)
中期米国債:15%
長期米国債:40%
ゴールド:7.5%
中期米国債:15%
長期米国債:40%
ゴールド:7.5%
商品:7.5%
商品は穀物などのガチなコモディティを指すみたいですが、私は投資に詳しく無いのでそっち方面はよくわからん()
それにしてもゴールドが7.5%もあるのは直感的には多いと思いますし、株式にしろ国債にしろ米国に限る必要はないと私は思います。
あくまでオールウェザーをベースとしつつ、ここから自分好みに組み替えていきます。
- オールウェザーを活用して安定したポートフォリオを作成
効率的フロンティア
効率的フロンティアとは、ハリー・マーコウィッツ氏の論文である「現代ポートフォリオ理論」で使われる考え方です。
ちなみに現代と書かれていますが、この論文自体は1952年に発表されたものです。(勿論その後の研究考察の過程もありますが)
何か凄そうな理論ですが、私はさっぱり理解していません。原文も教科書も読んで無いですからね。
効率的フロンティア (Efficient Frontier)とは、分散投資を実施したときに実現するポートフォリオの中で、あるリスクの水準で最大のリターンを獲得できるポートフォリオの集合のことを指す。(引用:みずほ証券ファイナンス用語集 https://glossary.mizuho-sc.com/faq/show/148?site_domain=default )
自分で説明しようと思ったのですが、面倒だったので引用しました()
すっごく雑に言えば「無駄のないポートフォリオで構成された曲線」と言い換えてもいいでしょう。
それを求める方法ですが、よくワカンネ。
先日の記事でも書いた通り、私は長期投資においてはリスクの考え方が変わってくるものだと思っています。
なので、自前でこの曲線を作る事はできない(頭が悪い言い訳ではない。そのはず。)ですが、以下の考え方は有効活用したいと思います。
- 効率的フロンティアの中にシャープレシオが最も高い点が存在する
- その点は必ずしも高リスクな場所に存在するとは限らない
引用したやつの下の方を見て貰えば言っていることはなんとなくわかると思います。
雑に言えば「リスクに対してリターンのでかい頭のいい奴が効率的フロンティアにいて、分散投資をやる上では大体そいつが正解」って事です。
リスクの面を精査し直せば、もしかしたら株式100%が1番シャープレシオが高いかもしれませんが、私にそれを調べる術は無いです(無慈悲)
それでも、とりあえずはシャープレシオを頭に入れておいて、次の事を考えていきましょう。
- シャープレシオを高める
レバレッジ
ゴーゴーバランスを使う唯一にして最大の理由。これを使いたくないのであれば株式インデックスにフル投資した方が精神衛生的にも、リターン的にもよいとは思う。
前座はともかく、レバレッジを効かせた投資をしたいという人は大体リターンをより大きくしたいという目的でやりますね。
当然、レバレッジを2倍までにすればリスクも2倍(正確には特有のリスクも存在するので2倍より上ですが)になるわけです。
レバレッジ特有のリスクをほぼ無視できるとすれば、リスクとリターンはそれぞれ倍率分定数倍されると考えることができます。
ここで、効率的フロンティアの話で出てきた頭のいいやつのことを思い出すとします。
こいつはあるリスクに対して1番リターンが取れるやつな訳です。
こいつが株式100%投資と比較して、リスクは0.5倍、リターンは0.6倍である(シャープレシオが株式100%より良いとしたとき)と考えたとき、頭のいいやつを単純に2倍すれば、リスク1倍、リターン1.2倍が実現できるわけです。
足りないリスクは倍率を上げて補う。
レバレッジをかけることで、効率的フロンティアの曲線を超えたパフォーマンスが得られるのではないかと思います。
まあ、知らんけど
いやまあ、最適なポートフォリオなんて知らないし、理論が合っている保証は出来ません。そもそもリスク許容度が株式100%投資より下の人にはいらない考えだと思います。
相応のリスクを覚悟した上で、さらなるリターンを求めたい。そういう方は参考にしてみてください(遅い)
- レバレッジで足りないリスクを補充、その分リターンを求める!
上で書いた事をまとめるとこんな感じ
オールウェザー (負けにくい。つまり強い)
×
効率的フロンティア (最適な割合、シマの中では誰よりも強い)
×
レバレッジ (リスクとリターンの等価交換、別次元の話なので強い)
=
さいきょーのポートフォリオ
ということです。(投げやり)
自分の感覚を信じる
さて、上を踏まえてポートフォリオを作っていったわけですが、私は難しいことはよくわかりません。
シャープレシオの高いポートフォリオを組もうにも、それぞれの商品のシャープレシオが絶対的に(今後も)正しいとは限りません。
ってなわけでオールウェザーと、ゴーゴーバランス本体の割合を組み合わせた感じにつくることにしたわけです。
実際に組んでみると問題も発生します。
私自身はとにかくレバレッジを高めたいのですが、5.5倍の倍率があるゴーゴーバランスを倍率1倍のインデックスで薄めるので、少し割合を変えただけでレバレッジ倍率が悪化してしまいます。
株式割合を上げて債券を下げるとレバレッジ倍率が悪くなる…など、試行錯誤と直感と妥協を繰り返し、最後は自分の感覚で決めた投資割合がこれです。
株式:23.8%
REIT:4.2%
債券:66.0%
金 :6.0%
REIT:4.2%
債券:66.0%
金 :6.0%
まあ、突っ込みどころはあると思います。謎の小数点とか。
理由や構成するにあたって使った投資信託は8月1日に投稿する(であろう)記事で語りますのでここでは割愛します。
そして、この時のレバレッジ倍率は382.1%でした。
これをアセットの比率に掛け算してやれば、投資金額に対する資産効率が求まります。
株式:91.0%
REIT:16.1%
債券:252.2%
金 :22.9%
REIT:16.1%
債券:252.2%
金 :22.9%
高リスク資産もたっぷり、債券や金も贅沢に盛り付けたポートフォリオができました。
これだけの具沢山な資産をどう捉えるか。先物を活用しているので危険だと捉えるかもしれませんが、私がTwitterでアンケートを取った際はこんな結果が出ました。
株クラの皆様へふとした疑問
— どうもくん(4ゆっくり)@庶民投資家 (@doumokun_4Y) July 12, 2020
株式以外のアセットで何に投資していますか?
(REITは株式に含む)
ゴーゴーバランスのリスクを見誤っていなければ十分にリスクのバランスが取れたポートフォリオと言えるのではないのでは?って思ってしまいます。
まとめ
ゴーゴーバランスを用いて、バランス型ポートフォリオにレバレッジをかけるという提案と、その考え方の根拠を説明しました。
今後このポートフォリオを使って「何か」をやるつもりです。良ければまた見に来てください。
今回の記事で難解だった点や、疑問点がありましたらコメントで気軽に聞いてください。質問があった方が自分の未熟さを治せるので…
…余談ですが、今回作成したポートフォリオよりゴーゴーバランスをそのまま使った方が、全アセットの資産効率が上がります。5.5倍の力は偉大だった。
まあ、気持ち悪さを感じながら投資するのもあれなんで多少はね?
今回のポートフォリオを参考にしなくても、考え方が少しでもお役に立てれば幸いです。
それでは、皆様の知識の一部になったと信じつつ、今後ともブログを要チェックだ!
追記:記事のツイートにいいねをしてくれると筆者が喜ぶぞ!
0 件のコメント:
コメントを投稿