頭のおかしいヤバイ投資信託が爆誕
2018年10月、日興アセットマネジメントより1つの投資信託が設定されました。
その名も「グローバル3倍3分法ファンド」
債券と日本株を先物取引で運用することで投資金額の3倍の投資効果を得て、3資産に分散するから実質リスク1倍(とは言っていない)というものです。
これが2019年の4月ごろより加速度的に純資産額を積み上げていき、その年の資金流入ランキングで2位を取るほどの大ヒットとなりました。
(今回のコロナ騒ぎでREITの割合が高かったのが災いして未だに回復できていないが、また別のお話)
そんな大ヒットに味をしめた感触を得た日興amが、上記のグロ3の反響を元にレバレッジを高めて作ったのがグローバル5.5倍バランスファンドです。
商品概要
この投資信託を買うか買わないかは別として、こちらから目論見書などを閲覧してくれた方がわかりやすいと思います。
5.5倍とかいう、プルベア型のレバレッジ投資信託でも見ないレバレッジ倍率に特に目がいくでしょうが、その実どんなものなのか私なりに説明していきたいと思います。
全世界の4資産へ分散投資
これは最初の画像でも見てわかる通り、株式・REIT・債券・金の4資産に分散しています。
株式は先進国・新興国に投資しており、おおよそ全世界株式インデックスと比較しても問題ないでしょう。
REITも主要国のREIT指数に投資するものになります。
債券は先進各国の国債先物と、少しだけ国債現物に投資します。低格付け国債やハイイールド債には投資しないあたり安定性重視な感じですね。
金は金です。ほかのコモディティには投資しないようです。
1倍としての資産比率は債券だけで72%近くを占めており、低リスク資産の割合としてはアセットマネジメントOneの出している「投資のソムリエ」よりも高くなっています。
殆どが先物運用
上記だけでは「やけに安定志向のバランスファンド」ですが、これをがっつり5.5倍にになるように運用するのがこの投資信託の最大の特徴といえます。
どうやって5.5倍を実現したかというと、株式の全て、債券の殆ど、金の全てを先物で運用することで実現させました。
なんと現物で運用している資産は1割に満たないです。
これによって、投資金額に対して株式が100%相当、REITが25%相当、金が25%相当、債券は400%相当の投資効果を得ることができます。
リスクレベルとしては、世界REITの下落率ぐらいを想定してほしいとのこと。超ディフェンシブな割合構成だったのが一気に高リスクになりました。
日興amが作りたかった投資信託
リンクを踏んでくれた方は下の方に複数の動画があると思います。
その中の「まずは大づかみ」という動画に書かれている内容です。(この動画割と好き)
この動画で、グロ3に味をしめた日興アセットが自己設定してまで作りたかったと述べられています。日興amさん、よくやりますよ…
信託報酬
インデックス投資家あたりが特に気にするのが手数料などのコストですね。信託報酬を気にする人であれば購入手数料も無料となっている証券会社を選ぶと思うので、信託報酬だけ考えます。
信託報酬は1.089%です。
…下手なアクティブファンドよりかは安いですが、インデックス投資家や、米国ETFに慣れている方にとってはものすごく高く感じますね。
もちろん信託報酬は取引コストやアイデア料などいろいろなものが含まれていますから、これを高いと感じるかはその人次第でしょう。
個人的には、運用成績が"確実に"良ければ信託報酬が高くても問題ないのかなと思います。(あと現状でよさげな時でも)
愛称
そういえば投資信託といえば、ものによって愛称が名づけられているものもあります。オールカントリーとか円奏会とかのやつですね。この投資信託はその愛称がつけられています。
その名もゴーゴー・バランスです。
あのさぁ…5.5倍ってこの愛称にするために設定しましたよね?
日興amさんは世界REITのリスクと同程度で、リスク資産と低リスク資産のバランスが取れる倍率だと言ってましたが、ちょっと苦しくない…?
まあ、今後の記事ではこの投資信託をゴーゴーバランスと呼びます。文字も打ちやすいし。
で、ゴーゴーバランスはすごいの?
いくら「レバレッジすげぇ!ゴーゴーバランスすげぇ!」と言ったところで、リスクを考えたら最低限S&P500は超えないと買う価値がない。何だったら一番じゃないと高信託報酬のこいつを買うのもためらうかもしれません。
ということで、実際に設定日スタートでチャートを比較しました。
比較対象は以下の三つです
- eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) 全世界株式枠
- iFreeNEXT NASDAQ100インデックス NASDAQ枠
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500) S&P500枠
Yahooファイナンスでこれらを検索し、銘柄比較をして、左端をゴーゴーバランスの設定日である2月11日に設定しました。コロナ暴落の前なので、暴落耐性も同時に見れそうですね!()
その結果がこれだ!
わかりにくいですが、左上の通り青色の線がゴーゴーバランスです。
S&P500やオールカントリーには余裕で勝っていますが、NASDAQには負けるという結果になりました。
あれ…NASDAQ強くね?
とりあえず、このチャートの分析はまた後日やるつもりです(記事稼ぎ)
まとめ(?)
ざっくりと自分の感性のみを信じてゴーゴーバランスを紹介しました。
もうちょっとまともな紹介が書けるといいですね(;^ω^)
この紹介を見て「ぜひ買いたい!」という短気な方は少ないと思いますが、最後に一番大事なことを言っておきます。
投資は自己責任で!自分でも調べて購入すること!
免責でも書きましたが、紹介した金融商品を購入したことによる損失などに関して当ブログは一切の責任を負いかねます。
特にゴーゴーバランスは下手な投資商品よりも複雑なものなので、初心者にはおススメしませんし、慣れている方にもしっかり関係書類を読んでほしいです。
当ブログとしては(怒られない限りは)今後もゴーゴーバランスを紹介していきたいと考えております。一方で筆者の私は文章を書くこと、投資商品を説明することに関しては素人です。
「ここをこうしたほうがいいよ!」とか、「これ書くのまずいのでは?」などがあればぜひコメントに書いていただければと思います。
それでは、皆様の知識の一部になったと信じつつ、今後とも当ブログをよろしくお願いします!
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